※本SSは『六軒島オンライン』にてKENMがプレイヤーキャラとして使っているラディス=フラグベルトを主役にしたもので『シエスタ7914シリーズ』の外伝的位置付けとなります。
ラディス=フラグベルト クラスC 上位
『シエスタ7914シリーズ』の公式掲示板での最終章に端役で登場したディアシス=フラグベルトの長男。
かなりのお調子者だがやるときはやる、と言う性格。聖王軍西方方面軍に所属し階級は少尉。実力は西方方面軍内で精鋭百名を募るとすればお呼びが掛かるというレベルで「それなりの強さ」と言う辺りある。
シエスタ7914 クラスEX 上位
公式掲示板で連載していた『シエスタ7914シリーズ』の主人公。あの戦いから数か月後としている現在は最終章で打破したバアル大王の権力と領地を継承して為政者としての道を歩んでいる姿を垣間見る形となっている。
「ラディス=フラグベルトの戦闘記録」 【炎の災禍】編 その1
7914「…ふむ。依頼受領回数は23回、失敗5回で成功率は78パーセント…平均より少々低目と言ったところだな。ラディス少尉」
ラディ「はっ。栄光ある聖王軍に身を置く者として有るまじき醜態を晒し、申し訳なく思っております」
7914「ふ、その様な形で恥じ入る事は無用だよラディス。確かに私はお前を直々に指名してあの島に向かうよう命じたが…それは威光を示せと言うつもりで行かせた訳では無い」
ラディ「はっ。…それでは…どの様な意図での派遣であったのでしょうか?」
7914「個性豊かな者達があれだけ居るのだ。少しは心惹かれる者は居たか?」
ラディ「はぁっ!?な、ええっ!?」
7914「此度の任をお前に命じたのはお前の父親、ディアシスからの要望が大きくてな。姉妹には懐かれているがそのせいで嫁が見つかるか不安だと嘆いていたところに亜子のあの企画が通達されてこれは渡りに船だと思ったのだが……どうだ?」
ラディ「どうだ…と申されましても…報告書の通りでして……つーかそんな余計な心配してやがったのか、覚えてやがれよあのくそ親父」
7914「そう怒るな、親としては当然の心配だ。ディアシスの配下内でお前には『シスコンハーレム野郎』、との噂が立っているのでは仕方もあるまい」
ラディ「え?俺ってそんなにロクデナシ低評価になってんスか!?」
7914「気付いてなかったのがまず減点だな。…余波としては妹の方にも…特に長女のリーフィには『残念な器量良し』との微妙な噂が広がり看過できなくなってきたそうだ」
ラディ「…いや、俺的には余波扱いのリィの噂は否定出来ねぇなぁ…。あいつは家事も炊事も完璧だけど俺から離れる気が無いって言うか誰にでも手加減なくカミングアウトしちまってるっていうか…」
7914「まぁ…な。確かに妹の方にも問題が無いとは言わんが、それでも兄離れが出来る為の切っ掛けは必要だろう。その切っ掛けを作るのが今回のお前の任だ」
ラディ「ぶっちゃけると本気で俺の嫁探しだったって事ですか…」
7914「そうなるな。ああ、ベアト(似)をフルボッコにするのも正式な任務だったぞ。あれは魔女スレの伝統行事だから」
ラディ「それなら三週間前ぐらい前に派手にやりましたっけ?てっきり俺はあれで任務完了だと思ってたぐらいなんですが…」
7914「そういえばお前は随分とシルフィにちょっかいを出しているようだが…猫が嫌いなのか?」
ラディ「は?いえいえ、猫は大好きですよ〜。あのスベスベな毛並みとか猫耳をぴくぴくさせながら鳴く声なんかは…あ、失礼しました。今のはダイアナの方でした」
7914「………ほう。一応聞いておくがそれは猫形態だった時の話か?」
ラディ「いえ、人間形態の時の話ですが、それが何か?」
7914「………まぁ、お前にはべったりな妹が二人居るからな。今の発言が結構アレな事は自覚出来んのも無理も無い…か(汗)」
ラディ「??え?何か不味かったですか???」
7914「それにしてもダイアナ……か。ラディス」
ラディ「はい」
7914「彼女に本気になるなら相応の覚悟をしておけ。あれは猫とは言え天界の要職にあった者の飼い猫だ。地獄に属する者にとっては多少なりとも火種となる」
ラディ「彼女に?それは私が猫に惚れているとでも言いたいのですか?」
7914「猫は大好きなのだろう?」
ラディ「それは動物としての話です。決して恋愛的な意味合いでは…」
7914「分かった分かった。…まぁ、そう答えを焦る必要もなかったな。ゲームはまだ半月程は続く、その過程での変心もあろうさ」※『六軒島オンライン』は2012年1月中に終了との話になりました(涙)
ラディ「……何か納得は行きませんが…この話はこれで終わりと考えて宜しいでしょうか?」
7914「ああ、今の話はこれで終わりでいい。お前にはまだもう一つ、この帰省中に片付けておいてほしい案件があるからな。その話に入らせてもらいたい」
ラディ「帰省中に…ですか?それだと一週間程度しかありませんが…一体どのような案件でしょうか?」
7914「バアル軍特殊戦技隊に所属していたラスヴェードを知っているか?」
ラディ「ラスヴェード……確か、戦技隊のトップ、ヴァサーゴとアシュタロンに次ぐレベルの使い手だったと記憶していますが…彼が何か?」
7914「うむ、優秀な男だったのだが…先日、プトレマイオス一族製の魔剣の一つ、【フレイムディザスター・イオス】を我が宝物庫から奪って逃亡したのだ」
ラディ「炎の災禍…フレイムディザスターを…ですか?」
7914「ああ。お前の妹のルーフィシスの愛剣、【サンダーディザスター・イオス】の兄弟剣にあたる魔剣だ。つまり…かなり強力で厄介な傑作魔剣の一振りと言う事になる」
ラディ「そりゃあそうでしょう。妹の通り名の一つの『雷の災禍』はその魔剣の銘そのものですし、『凶雷のルーフィシス』と呼ばれるのもその魔剣を見事に使いこなせるからってのも大きいですから。…て、まさか私にラスヴェードの捕縛とその魔剣を奪還しろ、とでも?」
7914「そのつもりだが、何か不満か?」
ラディ「いやいやいやいや!そりゃ無茶ですよ!俺の戦闘力はどう水増ししてもクラスBの下位が限界。そんな俺がラスヴェードの…クラスAの下位にはなろうかって奴を相手取るなんて無理です!」
7914「当然だ。誰もお前ひとりでやれとは言っていない。当然、相手取れるだけの人材とコンビを組んでもらうさ」
ラディ「相手取れるだけの人材?」
7914「元車騎元帥のエリシア=ルオーニフィス少将だ」
ラディ「『結界姫』とですか。それなら戦力面では心強くはあるのですが…あの性格はちょっと…」
7914「安心しろ、リボーンズに一方的に敗れてからはそれなりに性格は丸くなっている。…と言うより自信喪失状態に陥っていてな。今回の件で功績を上げて自信を取り戻してほしいと言うのもあるのだ」
ラディ「あー…エリシア少将って高飛車な分へこみ易いってのは聞いたことはありましたけどマジだったんっすね」
7914「降格の方は同意の上だったのだがな…。まぁ、とにかく役割としてはお前がラスヴェードを見つけ出してエリシアが仕留める、と言う予定になるだろう。明日打ち合わせを行い明後日にでも行動を開始してくれ、よいな?」
ラディ「はっ、了解しました。ラディス=フラグベルト少尉、聖王陛下よりの直々の令、謹んで拝命致します!」
続く
【名前が出たキャラの補足】
ディアシス=フラグベルト クラスA 上位 (特定条件下では クラスS 下位)
『シエスタ7914シリーズ』の最終章で登場した端役の一人。バアル軍時代は少将であったが現在はシエスタ7914の推し進めた軍事改革の人事の刷新により大元帥に抜擢され聖王7914、狼王トールに次ぐ地位に就いている。
妻のバレッタとの間の子が長男のラディス、長女のリーフィ、次女のルーフィシスとなっている。
ラスヴェード クラスA 下位
元特殊戦技隊所属の幹部の一人。遠隔操作系魔法を得手としていて戦技隊幹部の中でも高位の実力者。
エリシア=ルオーニフィス クラスS 下位 (特定条件下では クラスS 中位)
元バアル軍車騎元帥。障壁魔法のエキスパートで『結界姫』と呼ばれるほどの腕前を持つ。童顔だがSっ気がありかなりの女王様気質であったが先の戦いでリボーンズに秒殺で敗れてからは自信を失いかなり大人しくなっている様だ…。